昭和初期

■高藤 清(たかふじ きよし)
 大正四年生まれ。使役霊である奏太には「セイ」と呼ばれている。
 父親が拝み屋稼業をしていた。母親は幼い頃に病死。
 温和な性格でいつも微笑みを絶やさない。気管が弱い。

■奏太(そうた)
 清の使役する動物霊。元はヒグラシの魂。
 元の魂が持つ霊力が少ないため、清から分け与えられる霊力の量により
 人型になった時の見た目の年齢が変わる。妙子と仲が良い。

■和田 妙子(わだ たえこ)
 大正十一年生まれ。清、奏太とは幼馴染。父親がいない。
 あの世のものを見る目は持たず、怖がりでお化けなどは苦手だが、
 奏太とはとても仲が良く怖がることはない。

■小林 玄治(こばやし げんじ)
 商店街の小さな八百屋の主人。色々といい加減な老人。
 身寄りがなく気ままに一人暮らしをしていたが
 路頭に迷いかけた清を拾ったことで家が賑やかになって喜んでいる。

■和田 文子(わだ ふみこ)
 妙子の母。女手一つで妙子を育てている。
 少年のうちに両親を亡くす清のことを母親のように気にかけている一方、
 男手が必要な時には積極的に助けてくれる清を頼りにしてもいる。

昭和四十年代

■高藤 善治(たかふじ よしはる)
 昭和三十年生まれ。清の息子。
 内向的な性格であまり友人は多くない。猫を被っている。
 使役霊は舞衣、「ハル」と呼ばれている。

■舞衣(まい)
 善治の使役する動物霊。元はスズメの魂。
 主とは対照的に人懐っこく愛想がいい。
 対人関係を築くのが下手な主にやきもきしている。

■萱島 透子(かやしま とうこ)
 昭和三十年生まれ。善治のクラスメート。
 はっきりとものを言うしっかりした少女。